アーバンデザイン
街区や地区レベルの都市設計や、パブリックスペースのデザイン、様々な主体間のデザインの調整などを行う業務です。景観と類似していますが、新しい景観創出(形成)をアーバンデザインとして分類しています。また、地区レベルのデザインガイドライン作成、街並み景観のデザイン、その他海外における都市計画・デザインコンペ業務等があります。
東尋坊再整備に向けたアーバンデザイン
北陸有数の観光地である東尋坊の大々的な再整備に向けて、基本構想・計画の策定、基本・実施設計、現場(デザイン)監理、街並みガイドラインの策定・運用、まちづくり会社の伴走支援、公民連携事業の事業化検討等、ハード・ソフトの総合的な支援を行っています。「環境共生」の理念に基づき、人工物を極力減らすことを目指し、これまで各店舗が個別に抱えていた駐車場を集約する等して、大きな緑の空間を生み出しました。また、新たな回遊ルートを創出し、時間消費型の観光地へと転換することを企図しています。設計対象は、ビジターセンターからインフォメーションセンター、公園、広場、道路、駐車場、散策路と実に多岐にわたりますが、4社JVの連携によりトータルデザインを行っています。
[発注者] 坂井市
[受託年度] 2019年~
*(株)空間構想、(同)流動商店、(株)Hokamura DesignとJV
清水港におけるデザインマネジメント
清水港江尻地区及び日の出地区では、防潮堤整備、海洋地球総合ミュージアム整備、フェリーターミナル移転等、様々な事業が同時並行で動いています。エリアとしての空間の質を確保するため、時にデザインルールを検討し、時にデザイン調整を行い、時にデザイン検討・設計を行う等、関わり方を変えながら、10年超にわたり携わってきています(デザインの向上に係る一連の行為=デザインマネジメント)。
2023年にはデザインマネジメントの一つの成果として、日の出緑地が暫定開業しました。隣接する道路とその周りの地盤面をかさ上げし、GL+2.5mの防潮堤が突出して、富士山と船溜まりの風景を阻害してしまうことのないように配慮しています。また、元々はまち側を向いていた隣接する商業施設には、建て替えにあわせて海側を向いていただき、緑地と建物がシームレスに繋がるボードウォークを設け、その下部に防潮堤をしまっています。
[発注者] 静岡県清水港管理局、静岡市
[受託年度] 2014年~
* (株)設計領域と協働
長崎駅舎・駅前広場等のデザイン
九州新幹線の開通と連続立体交差事業、土地区画整理事業により整備される駅舎や駅前広場、多目的広場、周辺街路の基本計画、基本設計、実施設計を行いました。鉄道事業者や新幹線事業者、交通事業者等、多岐にわたる関係者との協議・調整を行いながら、交通計画からデザイン、空間のオペレーションのあり方まで一体的に検討しました。
[発注者] 長崎県・長崎市 [受託年度] 2014年~
日立駅周辺地区整備構想、及び日立駅自由通路・駅周辺地区デザイン、PPP事業支援
日立駅は海岸崖上に位置しており、海と中心市街地が鉄道で分断されていました。そのため、海とまちをつなぎ、日立の顔として市民が誇れる都市拠点を生み出すためのより良い都市デザインの実現を目指しました。
日立駅周辺整備構想や整備計画の作成、自由通路や橋上駅舎、駐輪場などの関連施設の配置計画を行い、駅関連施設については、コンペによる設計監修者の選定を実施しました。また、民間活力を活用した駅舎跡地活用事業者選定や崖上の展望カフェの運営事業者選定、開業支援等もあわせ、構想づくりから事業実現までトータルでの事業支援を行いました。
[発注者] 日立市 [受託年度] 2003年~2006年、2008年~2011年
[受賞歴]
■その他の日立駅関連受賞
・第12回ブルネル賞(2014年)駅舎部門・優秀賞
・第28回都市計画協会会長賞(平成25年11月)
・第8回まち交大賞 まちづくり効果賞(平成25年7月)
・平成25年度都市景観大賞「都市空間部門」優秀賞(平成25年6月)
・2012年度(平成24年度)グッドデザイン賞(平成24年11月)
・平成24年度まちづくり功労者国土交通大臣賞(平成24年6月)
・まちづくりグリーンリボン賞(平成23年11月)
・いばらきデザインセレクション2011知事選定(平成23年10月)
・第28回都市計画協会会長賞(平成25年11月)
・第8回まち交大賞 まちづくり効果賞(平成25年7月)
・平成25年度都市景観大賞「都市空間部門」優秀賞(平成25年6月)
・2012年度(平成24年度)グッドデザイン賞(平成24年11月)
・平成24年度まちづくり功労者国土交通大臣賞(平成24年6月)
・まちづくりグリーンリボン賞(平成23年11月)
・いばらきデザインセレクション2011知事選定(平成23年10月)
幕張ベイタウン都市デザイン調整
幕張ベイタウン都市デザイン調整は、土田旭がMIC2001グループの計画設計調整者として関わったプロジェクトです。高層・超高層街区では、建築家(住棟設計者)だけでなく、ランドスケープ・照明・環境色彩の専門家で環境デザインチームを構成し、「住宅で都市をつくる」という理念の実践を行いました。
[発注者] MIC2001グループ(幹事事業者:野村不動産)
[受託年度] 1991年~2010年