都市の再構築
市街地再開発事業の実施を中心とした、主に中心市街地のまちづくり・再生を行う業務です。その他に民間土地活用・遊休地活用方策の検討、全国都市再生モデル調査、都市再生ニーズ調査等、都市再生のための事例・手法・ニーズ調査なども含まれます。
「渋谷サクラステージ」の市街地再開発事業のコンサルティング
東京都渋谷区では100年に一度の再開発と都市基盤整備が進められている中で、「桜丘口」地区もその流れを汲み、市街地再開発事業に取り組んできました。弊社は、初動期から再開発事業の完成まで長い期間を通じ、市街地再開発事業のコンサルタントとして本地区の事業推進に携わりました。当地区は、JR駅に隣接する地区であり、新設された新南改札と直結する住宅、事務所、店舗、サービスアパートメント、子育て支援施設、教会等が共存した大規模複合再開発事業です。街区の間には新しい区道が整備され、駅からのアクセス性を改善させ、歩行者ネットワークの形成に寄与するアーバン・コアの整備を進めました。また、建物外観や歩行者デッキなど、施設全体の景観面についても、渋谷区デザイン会議の中で権利者と専門家、行政とが協議を重ね、特徴あるデザインとなっています。
[発注者]渋谷駅桜丘口地区市街地再開発組合
[受託年度] 2013年度~2024年度
[受賞歴]
■令和6年度功労者表彰(公益社団法人 全国市街地再開発協会)
■令和6年度 まちづくりアワード(功労部門)(国土交通省)
(旧 まちづくり功労者 国土交通大臣表彰)
■令和6年度東京都まちづくり功労者表彰(東京都)
「水戸市民会館」の市街地再開発事業のコンサルティング
茨城県水戸市に位置する「泉町1丁目北」地区において、地元権利者により設立された市街地再開発組合の施行による市街地再開発事業のコンサルタントとして、都市計画決定の準備、事業計画の検討及び組合設立から竣工、組合解散、清算まで、継続して本地区の事業推進に携わりました。
当地区南側では、同じく当社が支援し地元百貨店が入居した再開発事業が2006年に竣工していましたが、当地区においても、2003年に準備組合が発足後、第一種市街地再開発事業の具体化が模索されてきました。そのような中、2011年の東日本大震災で被災した旧市民会館の再建計画地として当地区が選定され、2千席の大ホールをはじめ、市民の日常使いからコンベンション機能までを備えた新たな市民会館を核とした複合施設の整備が当事業により実現しました。
当地区の竣工にあたって隣接する水戸芸術館、百貨店と新たな市民会館の3施設で構成されるエリアに愛称公募があり、「Mitorio(ミトリオ)」と命名され、開館後は官民が連携して中心市街地の新たなにぎわいを生み出す取り組みが展開されています。
新たな市民会館は、エントランスから広がる木軸で構成する力強い吹き抜け空間である「やぐら広場」がシンボル空間となって、全体に木材をふんだんに使用したぬくもりある建築として、絶えず多くの中高生等の利用者に親しまれる場となっており、先進的作品として各種の表彰も受けています。
[発注者] 泉町1丁目北地区市街地再開発組合
[受託年度]2015年度~2024年度
蓮田駅西口地区「プレックス蓮田」の市街地再開発事業のコンサルティング
埼玉県にあるJR蓮田駅の西口では、昭和55年より、駅前広場の整備や再開発事業による都市型住宅の誘導等を目的とした検討が進められてきました。様々な事業環境の変化を受けながらも、2020年10月に店舗、公益施設、共同住宅を中心とした再開発ビル「プレックス蓮田」が竣工し、2021年3月に事業が完了しました。本事業は、「特定建築者制度」を活用した市街地再開発事業であり、特定建築者が再開発ビルを建築するため、施行者は資金調達に関する負担が軽減されるなどのメリットがあります。当社は、主に事業計画や権利変換計画の作成、価額確定に関する業務を行いました。
[発注者] 蓮田駅西口地区市街地再開発組合
[受託年度]2013年度 ~2021年度
[施設概要]
敷地面積 :6,821.11㎡
建築面積 :4,177.94㎡
容積対象面積:16,438.39㎡
延床面積 :21,741.49㎡
階 数 :地上14階
建物高さ :43.54m
主な用途 :住宅、店舗、診療所、公益施設、駐車施設
構造種別 :鉄筋コンクリート造、鉄骨造
[事業工程]
建築面積 :4,177.94㎡
容積対象面積:16,438.39㎡
延床面積 :21,741.49㎡
階 数 :地上14階
建物高さ :43.54m
主な用途 :住宅、店舗、診療所、公益施設、駐車施設
構造種別 :鉄筋コンクリート造、鉄骨造
[事業工程]
1985年10月 都市計画決定
2000年2月 事業計画認可
2017年6月 権利変換計画認可
2018年2月 特定建築者決定
2020年10月 竣工
2000年2月 事業計画認可
2017年6月 権利変換計画認可
2018年2月 特定建築者決定
2020年10月 竣工
2021年3月 事業完了
長崎県諫早市栄町東西街区「アエル」の市街地再開発事業のコンサルティング
当地区は、JR諫早駅から本明川を渡って約2キロ、南北約250mのアーケード商店街のほぼ中央に位置します。個店中心の商店街振興組合が主体でアーケード整備やイベント開催などに取り組んできましたが、近年は車利用客のロードサイドへの流出、来街者の高齢化等によりにぎわいや活力の低下が進んでいます。当事業は、補助率嵩上げなど中心市街地活性化関連の各種支援を受けながら、地方都市における身の丈再開発として可能な一つの形を実現したと言えます。また、従前の建物から駐車場を備え商業環境が一新した新たな建物を中心に、今後は当事業の最大の目的である商業機能の再生に向けた取り組みが期待されます。
[発注者] 諫早市栄町東西街区市街地再開発組合
[受託年度] 2008年~2021年
[施設概要]
敷地面積:約5,902㎡(東街区:2,734㎡ 西街区:3,168㎡)
建築面積:約4,092㎡(建蔽率69%)(東街区:1,889㎡ 西街区:2,203㎡)
延床面積:約17,693㎡(容積率258%)(東街区:7,051㎡ 西街区:10,642㎡)
階 数:東街区:地上5階 西街区:地上10階
建物高さ:東街区:約20m、西街区:約37m
主な用途:商業、住宅、保育所、子育て支援施設
構造種別:東街区:鉄骨造、西街区:鉄筋コンクリート造
[事業工程]
2008年 準備組合設立
2012年8月 都市計画決定
2013年10月 市街地再開発組合設立
2017年6月 権利変換計画認可
2019年9月 竣工
2021年3月 市街地再開発組合解散
敷地面積:約5,902㎡(東街区:2,734㎡ 西街区:3,168㎡)
建築面積:約4,092㎡(建蔽率69%)(東街区:1,889㎡ 西街区:2,203㎡)
延床面積:約17,693㎡(容積率258%)(東街区:7,051㎡ 西街区:10,642㎡)
階 数:東街区:地上5階 西街区:地上10階
建物高さ:東街区:約20m、西街区:約37m
主な用途:商業、住宅、保育所、子育て支援施設
構造種別:東街区:鉄骨造、西街区:鉄筋コンクリート造
[事業工程]
2008年 準備組合設立
2012年8月 都市計画決定
2013年10月 市街地再開発組合設立
2017年6月 権利変換計画認可
2019年9月 竣工
2021年3月 市街地再開発組合解散
飯田市橋南第一地区・第二地区第一種市街地再開発事業
商店街とリンゴ並木に囲まれ、多種類の商業機能が集積した両地区において、定住・交流人口の確保や中心市街地の活性化を目指したプロジェクトです。商業機能に加え、公益施設や都市型住宅を導入することで、生活拠点としての機能の付加に取り組みました。当社は、これらに関わる総合調整業務の他、事業計画や権利変換計画の作成等を行いました。
[発注者] 飯田市橋南第一地区・第二地区市街地再開発組合
[受託年度] 第一地区:1997年~2001年/第二地区:1999年~2007年